令和3年度全国学校保健・安全研究大会

全体会記念講演

新型コロナウィルス感染症の現状と今後〜我々はこの感染症とどのように向き合っていくか〜と題して、テレビでもおなじみの昭和大学医学部内科学講座臨床感染症学部門 客員教授の二木 芳人 先生による講演が行われました。

新型コロナウィルス感染症の世界での現状と日本での現状についてお話しされ、日本の第5波は何故この様に大波となったのか、そして第5波の急速な感染者減少は何故かについて分析されていました。

続いて、国内の感染収束に向けての必要な項目と課題としてブースター接種や治療薬に関しての要素が紹介されました。そして、必ず襲来する第6波に備え、いかに波を小さく、被害を最小に留めるための方策についてもお話しされました。

ウィズ・コロナ時代になり、日常と感染対策が必要で、今までの感染対策を続けて行くことが大切であることを強調されていました。

最新の治験を交えた講演は大変有意義な講演でした。

課題別研究協議会

第5課題(歯・口の健康づくり)

研究協議題:生涯にわたる健康管理の基盤となる歯・口の健康づくりの進め方

先ず、1つ目の研究発表で鹿児島県立曽於高等学校から健康課題に向き合い、自己解決できる生徒の育成〜歯・口の健康づくりの取り組みを通して〜実践活動の発表がありました。特に歯科検診をもとに、自身で集計・記録したり、養護教諭が個別指導を行ったりしたことで、生徒の歯の健康への意識化につながったとのことが印象的でした。

続いて、2つ目の研究発表は広島県東広島市立八本松小学校より、健康的な生活習慣を身に付ける児童を育てる〜歯・口の健康づくりを通して〜

と題して実践活動の発表がありました。歯科検診でむし歯のない児童が80.2%と目標を上回ったが、口腔内の状態がよくない児童の固定化が課題であるとのこと。

3つめの研究発表は岡山県立岡山西支援学校より生涯にわたり主体的に歯・口の健康づくりに取り組む児童生徒の育成  〜学校・家庭・地域・関係機関との協働を通して〜と題して実践活動の発表がありました。成果として、教員の指導方法の工夫につながり、児童生徒が自主的に歯みがきに取り組み、日々の生活に生かそうとする姿が見られたこと、課題としては、口腔衛生管理の困難な児童生徒への支援があげられるとのことでした。

3つの研究発表が終わった後にシンポジウム形式で討論が行われ、横浜市教育委員会事務局小中学校企画課の根岸 淳 氏が司会と指導助言を行いました。

(齋藤 嘉高 記)